シャネルをはじめとするほとんどの高級ブランドでは、年に1回、時には2回の値上げが当たり前になってきました。
シャネルは物価上昇と原材料・人件費の高騰を理由に挙げていますが、その高額な値上げには批判の声も相次いでいます。それでもブランドは、エルメスに並ぶ最高級ブランドを目指し、毎年値上げを実施しています。
議論の的となるクラシックフラップ
今年の値上げはまだ実施されていませんが、間近に迫っており、今月中に価格が上がるとの噂が確認されています。
今回の値上げに先立ち、シャネルは現在10,200ドル(2019年は5,800ドル)と75%も高くなったクラシックフラップが優れた投資対象であることを、ファンに改めてアピールしようとしています。
2024年秋冬コレクションに先立ち、ブランドはペネロペ・クルースとブラッド・ピットを起用した新しいキャンペーンを展開し、クラシックフラップの時代を超えた価値を強調しました。
シャネルのファッション部門責任者ブルーノ・パヴロフスキー氏は「品質が価格に見合わなければ、値上げは問題になる」とWWDに語り、同社は製品の品質と技術力の向上に努めていると強調しました。
一方でファンからは、品質管理の問題や、中古品への投資が増えているため、過剰な値上げは正当化できないとの批判が続出しています。しかしパヴロフスキー氏は、ブランドロイヤリストならば理解してくれると信じているようです。
どの程度の値上げになるか?
それでは具体的にどの程度の値上げが予想されるでしょうか。
過去の例からすると、ラインナップ全体で平均14%程度の値上げが見込まれています。
価格が上がる一方で、シャネルへの需要は急増し続けており、多くのバッグが店頭に並ぶ前から完売してしまうほどです。つまり、批判は多いものの、コアなお客様を逃す値段設定ではなく、シャネルはその層に特化し続けていることがわかります。
詳細が分かり次第、更新していきます。最新情報はシャネルの値上げ関連スレッドでも確認できます。